蒸し寿し
昭和二十六年の創業時から地元高知で愛され続ける味
「蒸し寿し」は、ちらし寿司のように様々な具材を寿司のシャリの上に載せ、蒸し上げてほかほかの温かい状態で食べる寿司です。菊寿しでは、創業時の昭和二十六年から蒸し寿しを提供してきました。基本的な味付けや彩り豊かな具材は、ほぼ当時のまま。近年では、ご自宅でも召し上がっていただけるよう、冷凍でお届けできる商品も開発しています。60年以上続く、菊寿しの「蒸し寿し」を是非、菊寿しグループのお店や蒸し寿しオンラインショップでお試しください。
蒸し寿しの具材
しっかりめに味付けしたシャリとネタを蒸気で一気に蒸し上げる蒸し寿し。その具材は、アツアツの状態で召し上がっていただく際、味だけではなく目でも楽しめ、食感にもバリエーションがあって、最後の一口まで楽しんで味わっていただける工夫が施されています。ぜひ実際に召し上がっていただきたいのですが、ここで少しだけ蒸し寿しの具材をご紹介します。
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沖縄県産 黒糖
蒸し寿しに使用する砂糖は、昔ながらの手作りでサトウキビを煮詰めて作られる沖縄県産黒糖を100%使用。雑味がなくコクがある甘さが感じられる一方で、後味はすっきり。蒸し寿しの味の基本になっています。
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高知県産しいたけ
肉厚で奥深い香りが特長の四万十産しいたけを中心に、菊寿し伝統のだしで煮て、ちらし寿しよりも少し大きめに刻んでシャリに混ぜ込んでいます。味と香り、そして食感にアクセントが加わり、一口また一口と箸が進みます。
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ウツボのそぼろ
寿司ネタといえば、穴子が一般的ですが、菊寿しでは地元高知のご当地食材であるウツボを使っています。
適度に弾力があり、穴子よりも淡白なウツボは噛みしめると旨味が広がる癖になる味です。
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錦糸玉子
ちらし寿し用のものより、少し大きめに刻んだ錦糸玉子も職人の手作り。玉子の味を楽しんでいただくため、味付けは極力シンプルにしています。濃いめの食材が多い中で箸休めにもなり、彩りも鮮やかな名脇役。
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浦戸湾みませのかまぼこ
「しろす」とよばれる白いちくわには刻んだきくらげが入っています。2種類の食感が同時に味わえるこのかまぼこは、高知でもファンの多い浦戸湾・みませから取り寄せています。
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厚焼き玉子風かまぼこ
一見、厚焼き玉子のように見えますが、「あつ」と呼ばれるかまぼこです。厚焼き玉子にすり身が入っており、蒸気で蒸し上げる蒸し寿司の中にあって、熱々でもしっかりとした食感を残しています。
蒸し寿しの歴史
関西地方が発祥と言われている蒸し寿しが、高知のお寿司屋さんにも広まったのは昭和の頃。当時は、高知県内のほとんどの寿司店で食べることができました。
店頭で甘酸っぱい香りとともに白い蒸気が上がる様子は、高知の冬の風物詩とも呼ばれていましたが、時代が変わり関西地方はもとより高知県内でも作り続けているお店は数えるほどになっています。
菊寿しでは、お陰様で根強いファンに支えられ、一年を通してご提供できています。これからも、伝統の味と文化を守り続けていきたいと考えています。
季節の蒸し寿し
温かい状態で召し上がっていただく蒸し寿しですが、菊寿しでは年中通してご注文をいただきます。海、山、川の自然に恵まれ、食材の宝庫である高知の食材を中心に、その時の旬の食材を取り入れた季節限定の蒸し寿しを、毎年アレンジを加えながらご提供しています。
季節の蒸し寿しは、店頭販売限定(※2018年10月現在)になります。ぜひ、菊寿しグループのお店で味わってみてください。